愚者(ぐしゃ)

愚者に書かれている絵柄を読み解きたいと思います。

 

若者が一人で天を仰いでいます。これから何をしようか?何も縛られずに一人気ままな旅に出よう!と思っているのでしょう。

彼は未熟で、あまり苦労せずに今まで成長し、これから親元を離れ自分で生きていかなくてはいけません。

現代で言えば、学校を卒業してこれから社会に出て楽しいことあるが様々な試練が待ち受けると読めます。

しかし、自由という選択からこの後何が起こるかわかりません。

本当の自由とは何でしょう?

自由になることが幸せなのでしょうか?

自分勝手に生きることが幸せなのでしょうか?

彼はこれから様々な試練と戦っていくでしょう。

試練を乗り越え、本当の幸せをつかむことができるでしょうか?それとも・・・・

この若者のようにこれからの夢や希望に満ち溢れた感情は、現代人には失っている感情ではないでしょうか。

毎日の生活を送るためだけに働き、夢を追えば生活が苦しくなり、生活を満足させるためには夢をあきらめるしかない。

全ての人が当てはまるわけではないですが、現代人は疲労困憊である。

彼のように、自由に生きる道を選択肢もあるということを忘れてはなりません。

 

犬は表情としっぽが上に向いていて嬉しそう楽しそうに見えます。

彼を心配しているようには見えません。彼の楽しそうな表情から犬も一緒に楽しんでいるのでしょう。

これから彼についていき、一緒に苦労を共にする仲間となるでしょうか?

それとも足手まといになってしまうのでしょうか?

 

太陽はさんさんと照って明るい気持ちにさせてくれます。

彼の立っている崖を見ると雪は積もっていませんが、その先の山を見ると雪が残っていることと、彼の服装から真冬ではないようです。

おそらく冬が過ぎて、日本の春に近い季節と読み取れます。

これから旅を始めるには絶好の季節ですね。

 

崖に立っていますが、これから飛び降りるわけではなく、この位置(高さ)から、全体を見まわして、これからすべてを手に入れるんだとも読み取れます。

危険、危ないとも読みとれますが、彼は全くそんなことを考えてはいないでしょう。

自由な発想、自由な行動で何事にも縛られずに、無邪気な気持ちでこれから進むべき道を自分で見つけていくととらえます。

 



逆の位置の意味

自由な発想、自由な行動の逆として、拘束されたつまらない生き方、ルール、自由のない生活、何事も上からの力で制圧された生き方と読めます。

あるいは、自由な生き方も自分勝手な生き方や、一人で生きていくという固定観念では、生きていけませんよと読めます。

今自分が生き残れたのは、自分一人の力ではないのです。これからも同じです。

人は助け合って、皆の助言があってこそ成長するもので、周囲の意見も取り入れながら生きていくものです。