助けることの難しさ

助けることの難しさ
助けることの難しさ

心優しい方の注意点

子供のために友達のために誰かのためにと思って、援助したことが却って仇となってしまったことはないですか。

助けることはもちろん良いことですが、助け方・援助の仕方にも注意が必要です。

 

ある人が目的を達成するためにもがいていたとして、あなたはその目的を達成する方法を知っています。あなたはどうしますか?

 

心優しいあなたは目的を達成する方法を教えてあげるでしょう。そして、その人はすぐに目的を達成してしまいました。

 

しかし、目的を達成した人は、次の目的を達成するためにまた同じようにもがき苦労することになります。

 

要するに、簡単に目的を達成してしまったため、その過程がわからないのです。

目的を達成するためには結果も重要ですが、そこまでの過程がもっと重要なのです。

一時的な援助では救えない

ある貧困の国では、食料を供給するのではなく、野菜などの栽培から収穫まで、さらに調理の仕方までを教えるところがあります。

食料を供給することで生活することができますが、一時的なことであり長期で見た場合その国は成長することはできません。

 

またある国では、車いすで移動している方が通行できないような場所で困っていれば後ろから押してあげることはもちろんですが、それは一時的な援助であってまた同じことが起こることを想定して、車いすが通行できるように改善することが優先されます。

 

日本の場合は、市民が優しいため何か問題があれば周囲の人が助けてくれると考えているのでしょうか、車いす生活に関してはかなりの後進国であります。

 

日本人は心優しい方が多いため(優しいことが悪いことではありません)、助ける・援助すること、または助けてもらう、援助してもらうことに慣れてしまっていないでしょうか。

目的を達成するための過程が大事

他人を助けるとは、自らの身を犠牲にしたり、財産を切り崩してしまったりすることではなく、助けを求めている人が、目的達成のために自分の役割を果たすようになることです。

 

助ける・援助とは、結果を与えるのではなく、目的を達成するための過程を教えてあげることがとても重要なことです

 

援助を受ける側にとっては、厳しいと思われるかもしれませんが、努力や苦労もせずに結果を残した人はいません。一時的に良くてもすぐに低いレベルへ戻ってしまいます。

 

子供を成長させる難しさ

子供に対しても同じで、欲しいものがあれば何でも買ってあげる、生活が出来なければお金を渡す、これでは子供はいつまでたっても成長せずに身体の大きな子供のままです。

しかし、子供のためと思い助けてあげたくなるのが親の心情です。

親であれば、教えて見守ることがどれだけ難しいか、すぐに手を貸してあげれば簡単なのにと思うことでしょう。

 

自分で考え・経験して得た結果だからこそ次の高い目標を目指すことができるのです。

昨今30,40代の子供が問題を起こす事件が多発しています。これは本人だけの問題ではなく、親の責任でもあるのです。

 

子供をすべて突き放せとは言っていません。

援助するではなく、“教える・見守る”ということを改めて考えて、場合によっては一緒に考えてみてはどうでしょうか。

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